子供のオンライン英会話は意味ないの？子供に英語を教えているオンライン講師が解説！

子供に英語を英語を習得させたい！そう思う親御さんは多いと思います。この記事では子供のころから英会話教室に通っており、現役オンライン英会話講師で子供相手にも英語を教えている筆者が、以下のことについてまとめていきます。

講師目線！オンライン英会話を受講しているのはどんな子供たち？

まずは英会話講師として数々の子供に英語を教えた経験から、どんな子供がオンライン英会話をしているのかについて紹介します。

ケース１：英検等テスト対策がしたい子

子供の受講理由で多いのが英検対策です。小学生のうちに英検４級を取っておきたい！というように、本来中学校で習うレベルの英語を小学生のうちに習得させておきたいというものです。英検５級、４級ではスピーキングテストは任意なので、基本的には文法とリーディング、リスニングの勉強をすることになります。

授業内容としては、４級レベルの文法を紹介してそれを使った英作文の練習、実際の過去問を一緒に解く、４級レベルの文章読解の練習をするなどです。

英検対策は小学生に多く、小学生のうちに中学文法ができれば中学英語をかなり有利にスタートさせることができるでしょう。

ケース２：学校の英語の授業だけではできない英会話がしたい子

学校で習わないようなリアルな英会話を行い、英語で日常会話ができるようにしたいという子供も多いです。将来的に英語がペラペラになってほしい！と思う親御さんは多く、英語でとにかく話をさせたいというタイプです。

そういった場合の授業内容は、“I like 〇〇”や“I want to 〇〇”など日常的によく使う英語フレーズを一つ決め、そのフレーズを使ってひたすら英語で文章を作るという授業内容を採っています。

子供にオンラインで英会話を教えていて感じる効果

子供のオンライン英会話に効果はあるんだろうか？と疑問に思っている方も多いと思います。ここでは、実際に講師をしていて効果を感じた点について紹介していきます。

発音がきれいな子が多い

筆者が講師をしているオンライン英会話サービスでは、講師は固定ではなく、生徒が好きな講師の予約を都度取るという形になっています。講師間で授業内容の共有を行いますが、発音のレッスンを多く取っている子供は発音がとても上手です。発音に関しては子供の吸収力はすさまじく、子供のうちに英語をやらせるメリットの一つは間違いなく発音です。

大人に英語を教える場合はまず書いてある単語を見ながら教えますが、子供の場合英単語が読めない場合も多いのでまず音のみで教えます。先入観のない状態で発音をまねして覚えるので、発音の良い講師に学ぶことは重要だなと感じます。

英会話の「便利フレーズ」を覚えて使える子が多い

英会話レッスンを受ける中で、“How are you?”の答え方や自己紹介の仕方、“I don’t know.”、“I want to show you something.”などよく使うフレーズを自然に覚えて使えるようになる子が多いです。

毎日のように英会話レッスンを受けることで、「この時はこう言う」という表現を身に着けることができ、まさに会話の中で英会話力が育っているなと感じます。

子供がオンライン英会話をするメリット

次に子供のオンライン英会話のメリットを紹介します。オンライン英会話は意味ないという意見もありますが、もちろんメリットも色々とあります。

英会話教室に通うよりも価格が安い

一昔前までは子供の英語勉強は英会話教室が主流でした。筆者も子供のころ英会話教室に通っておりました。しかし英会話教室の授業料はけっこう高い！週に何度も英会話をさせたいけれど学費が高すぎるので難しいという問題も、オンラインに切り替えれば解消することができます。例えば月のレッスン回数無制限のネイティブキャンプ（オンライン英会話のネイティブキャンプ | 英会話レッスン回数無制限、無料体験実施中 (nativecamp.net)）では、月6,480円から受講することが可能です。これは教室よりもかなり安い値段でしょう。

オンライン英会話では比較的安めの値段で週に複数回レッスンをすることも可能になり、費用を抑えながら英会話レッスンを効率よく受けることができます。

マンツーマンで英会話レッスンが受けられる

先述の通り英会話教室は授業料が高く、費用を抑えるためにグループレッスンにしているという人も非常に多いです。筆者は子供のころ英会話のグループレッスンをしていましたが、グループレッスンには✅日本人のクラスメイトと日本語で話してしまう✅自分が英語を長く話せる機会はほぼない✅わからなくても質問しにくいといったデメリットも多いです。

その点オンライン英会話では基本的にはマンツーマンレッスン。子供が長く話す時間が多くなり、わからなくても質問がしやすく自分のペースに合わせてレッスンが受けられます。

自宅でいつでもできるので送迎やスケジュールを気にしなくていい

多くの英会話サービスでは、空いている好きな時間に予約を取って授業を受けることができます。講師が開いていればレッスン時間の直前まで予約可能など、空いている時間や子供のやる気がある時間にすぐ英会話レッスンを受けることができます。

またキャンセルもしやすいので、子供のやる気・スケジュールに合わせるには最適です。家からできるため送迎の時間もいらないので、楽な面が多いです。

講師が固定ではないので子供に合う講師を見つけやすい

英会話教室では毎回同じ講師と授業をすることが多いですが、オンライン英会話では毎回異なる講師を選択することができます。子どもに合う講師を見つけるまでいろいろと選ぶことができますし、発音の練習はこの人、文法はこの人、テスト対策はこの人、、、というようにやりたいことによって得意な講師を選ぶこともできます。

英会話を楽しいと感じるかどうかは、子供と先生の相性も大きく影響を与えるため、このシステムは便利です。

子供がオンライン英会話をするデメリット

オンライン英会話を始める前に、デメリットについても知っておきましょう。オンライン英会話は意味がないと言われている以上、デメリットも存在しています。

家にいるのでだらけてしまいがち

家で授業を受けられるのはいいことですが、着替えて準備をして家を出る、というようなメリハリがないためだらけてしまう子供もいます。

筆者が授業をしていても、さっきまで遊んでいたであろうおもちゃをいじり始めたり、「今からダンスするから見てて！」と言って踊り始めたり、「お菓子取ってくるね！」と言ってどこかへ行ってしまったり(笑)することもあります。家でのレッスンは集中させることが難しいかもしれません。

ネットワークが悪いときは満足に授業が受けられない

オンラインなのでWi-Fiやインターネットの不調、パソコンの故障などによって授業が受けられなくなる場合があります。お金を払っているのに接続が悪くて全然授業ができなかった…という問題も起こりうるのがオンラインの最大の弱点でしょう。

返金制度を設けている英会話サービスがほとんどですが、満足に授業が受けられないとストレスが溜まってしまいます。

講師によって教え方の質にばらつきがある

オンライン英会話サービスに登録している講師は、全員がプロというわけではありません。採用時に面接や模擬授業はありますが、アルバイトとしてやっている人も多いです。そのため講師によって英語力や質が違うのは避けられないところ。新しい先生を選んでみたけどいまいちだったな…ということもたまにはあるかもしれません。

それでも限界はある…オンライン英会話を効果的にする対策５選

オンライン英会話で一定の英語力の向上は見込めますが、やはり限界はあります。オンライン英会話を最大限に効果的に活用するためにできることをオンライン英会話で自身も英語力を伸ばした筆者が紹介します。

オンライン英会話で感じる限界とは

オンライン英会話だけに任せきりでは、英語ができるようにはなりません。パソコンを切ればすぐに家という完全な日本語環境があるわけですし、30分のレッスンだけでは短すぎるという面もあります。

対策１：具体的な目標を設定する

子供の英会話では、目標設定をすると英語力が身についているか実感できるのでおすすめです。

漠然と英語を勉強するのではなく、英検などのテストはもちろん、「Whichを使った疑問文を使えるようになる」、「助動詞のcanを使った文章を話せるようになる」など小さいことでいいので、一つずつ次の目標を設定して勉強していくと英語が少しずつ話せるようになっているという実感を得ることができます。

対策２：インプットにアウトプット以上の時間をかける

語学はインプットが何よりも大事です。単語を何も知らない状態で英会話をしようとしても不可能であるように、実際に英語を話すためには単語、フレーズ、文法など様々なことをあらかじめ覚えておく必要があります。

オンライン英会話はどちらかというとアウトプットの場。オンライン英会話以外の時間でいかにインプットができるかがカギとなります。筆者が英語を長年勉強してきて気づいたのは、ボキャブラリーが命ということ。単語さえ言えれば相手に言いたいことが伝わることもありますし、相手が話したことに知らない単語が入っていたらもう聞き取ることはできません。オンライン英会話の時間以外で、子供に物の名前などの英語をたくさん覚えてもらうようにしましょう。

対策３：よく使うフレーズ集を作成して用意しておく

こちらは筆者が子供に英会話を教えているなかでいいなと思ったものですが、あらかじめ手元によく使うフレーズ集を紙にまとめて持っている生徒がいました。

そこには“I don’t know”、“I want to show you something.”、“I forgot.”、また英語での数字の名前や家族の呼び方などが書かれており、こちらからの質問にそれを見ながら自分で考えて答えていました。よく使うフレーズをまとめて持たせることで、子供の緊張感も和らぐかもしれません。

対策４：オンライン英会話以外の時間でも英語に触れる

オンライン英会話だけでは先述の通り時間が足りません。家でも日常的に英語の勉強をする、英語に触れるのが必須です。

YouTubeや英語の絵本、英語の歌など、無料で英語を勉強できるツールは世の中にたくさんあります。ご家庭での英語学習も併せて行うことがおすすめです。

対策５：親子で一緒に英語の勉強をする

子供だけが頑張っていると、やる気を失う原因になるかもしれません。一緒に勉強を頑張るバディとして、親子で英語を勉強してみるのもおすすめです！

筆者は英語講師の他に日本語もオンラインで教えていますが、多くの筆者の生徒の子供たちは英語圏ではなくても英語が話せます。その理由の多くが、「親が英語を話し、教えてくれるから」というものです。ぜひ親子で英語を勉強して、お子様に英語を教えてあげてはいかがでしょうか。

オンライン英会話はどれくらいの頻度で受けるべき？気になるあれこれ

オンライン英会話の頻度は？ネイティブ講師を選ぶべき？といったオンライン英会話に関するよくある質問をまとめていきます。

オンライン英会話を受けるべき頻度

オンライン英会話のよさは値段が安いこと、そして気軽に受けられることです。英会話教室が普通週一回なのに対し、オンラインにすることで回数を増やすことができます。

とりあえず英語に慣れさせたいということであれば30分のレッスンを週に２回程度にし、徐々に回数を増やしていくこと（最終的には毎日や週５でも全然あり！）がおすすめです。

回数無制限のオンライン英会話サービスを利用することで毎日のレッスン、一日に複数回のレッスンも可能になります。

オンライン英会話だけに頼り切りはNG

やりがちなミスとして、「オンライン英会話しているからそのうち英語が話せるようになるでしょ！」というものです。筆者はカナダで留学をして多くの留学生に会ってきましたが、一年間たとえ留学をしたとしても英語が話せるようにならない人が多いのが現状です。

オンライン英会話だけでは英語学習の時間が足りないので、普段からYouTubeなどを活用して英語に触れさせることが重要です。

ネイティブ講師のレッスンを受けるべき？

英語を全く知らない状態の子供であれば、ネイティブ講師である必要はありません。英語しか通じないというのは過度に緊張感を与え、英語に抵抗を感じてしまうかもしれません。

ネイティブ・ノンネイティブに関わらず子供向けのレッスンを得意とする講師を選んだり、日本人講師を選んだりすることがおすすめです。ノンネイティブでも発音のきれいな講師もいますし、日本語が通じる環境は子供に安心感を与えます。ある程度英語に慣れてきたらネイティブ講師とのレッスンを混ぜてみてもいいでしょう。

オンライン英会話は子供の英語の入り口として使えるツール！ただオンライン英会話だけではペラペラにはならないかも

というわけで、オンライン英会話のメリットは以下の通りです。

オンライン英会話は無料体験ができることも多く、気軽に始められる子供の英語の入り口として向いています。

もちろんオンライン英会話だけで英語がペラペラになるということは難しいので、継続した英語学習は必要になります。しかし吸収の速い子供のうちから英語に触れておくことで、発音がきれいになったり言葉を多く覚えたりというメリットも見込まれるでしょう。

当ブログではみなさんの英語学習を応援しています！