英会話を学習するうえで欠かせない要素の一つが、英単語の暗記です。英単語に関しては「知らないとどうしようもない」という特性上、とにかくたくさん覚えるしかない!というのが事実です。
では、英単語はどうやって覚えたらいいのでしょうか?英単語の暗記がなかなか難しいという人のためにこの記事では以下のことについてまとめていきます。
✅英単語を覚える必要性
✅英単語の勉強方法
✅覚えた英単語を忘れないための方法
それでは早速見ていきましょう。
英単語を覚える必要性は?
英単語を覚えるのが重要な理由
英語の勉強には様々なアプロ―チがありますが、英単語を覚えることは誰もが必須できやるべきことだと筆者は思っています。その理由は大きく分けて3つあると考えます。
①その単語を知らないと聞き取りが不可能
②文法がわからなくても単語を知っていればコミュニケーションがとれる
③そもそも文章は単語の組み合わせ!
それぞれの理由について説明します。
理由①その単語を知らないと聞き取りが不可能
自分が英語を話す際は自分の知っている英単語だけを使って話すことができますが、聞き取る際にはそうはいきません。相手は自分の知らない単語でもお構いなしに話してくるでしょう。
その単語自体を知らないと、何度聞き返しても理解することができなくなってしまいます。単語ははっきりと聞き取れているのに意味が分からないというのはとてももったいないことです。
この単語の意味さえわかれば文章の意味もわかるのに…という経験は誰しもあるのではないでしょうか?語彙力をつけることでそういったトラブルを少なくすることができます。
理由②文法がわからなくても単語を知っていればコミュニケーションがとれる
英会話で長い文章を話すことは苦手でも、単語をたくさん知っていれば単語を並べることでなんとか相手に伝えることができます。
好きなものを聞かれたとき、探しているものを聞かれたとき、将来の夢を聞かれたときなど、文章で答えるのはまだ難易度が高い!という場合でも、その単語さえ知っていれば相手とコミュニケーションを取ることができます。
どうしても英語で話さないといけないというときには、単語力が問われることになるでしょう。
理由③そもそも文章は単語の組み合わせ!
赤ちゃんがまずは単語から話し始めるように、単語は文章を構成する最小単位です。
I like watching movies in my free time.という文章を例にとっても、Iもlikeもwatchingもmoviesも、すべて英単語です。つまり「英単語を覚えてそれを組み合わせて使うこと」こそが英会話と言えるでしょう。
その意味では英単語は文法よりも重要、最初に身に着けるべきことなのです。
日常生活で使う英単語は3,000~4,000語
一般的にネイティブが日常生活で使う英単語は3,000~4,000語と言われています。そんなに覚えないといけないの!とびっくりした方もいるかもしれませんが、英語を理解するうえで覚えなければならない単語数は、他の言語に比べて少なめです。
参考までに、日本語能力試験(日本語を母語としない人を対象に日本語のレベルをはかるテスト)では、一番上のレベル(N1)では10,000語を覚えていなければなりません。日本語に比べると、日常的に使う英単語は非常に少ないと言えるでしょう。
英単語をたくさん覚えることのメリット
英単語を覚えることのメリットには、以下のことが挙げられます。
英単語の暗記は実はリスニング力を上げるためにもとても効果的です。英会話力が伸びなくて悩んでいる方は、一度今以上の語彙力をつけることを目標に勉強してみるのもいいかもしれません。
英単語の勉強方法7選!
ここでは英単語の勉強法7選を紹介します。勉強方法に正解はなく、ひとそれぞれ合うやり方、合わないやり方があって当然です。筆者が実際に行ってきた勉強法を含め様々な英単語学習方法を紹介しますので、自分に合った方法をぜひ試してみてくださいね。
単語帳を使う、自作する
筆者はひたすら自作の単語帳で英単語を暗記していました。単語帳を一冊買い、それをノートに書き写して書くことで暗記するというものです。また暗記の定番「赤シート」を使って繰り返し復習もしていました。
ノートに書くことが好き、書いて覚えるのが好きという方におすすめの方法です。使う単語帳は「英単語ターゲット1900」「システム英単語」「TOEICの点数別のもの」「でる順ターゲット中学英単語1800」などがおすすめです。自分のレベルに合ったものを選ぶようにしましょう。
発音も併せて覚える
英単語を覚えるときには、発音の仕方も合わせて覚えることで効率よく暗記することができます。見るだけでも単語は覚えられるかもしれませんが、それでは実用的な知識を身に着けることはできません。
実際に自分がその英単語を使うイメージをしながら、発音と一緒に音で覚えることを心がけましょう。試験対策であれば「単語を見て意味が分かる」ことが重要ですが、英会話ではそうはいきません。発音を覚えることで、その単語を聞いたときにも理解ができるようになります。
リスニング対策にもなりますので、英会話力を上げたい人はぜひ発音も一緒に勉強してみてください。
派生語も併せて覚える
単語帳などで英単語を勉強していると、「派生語」というものが出てきます。
例えば“Chaos(混乱、無秩序)”という名詞を覚えたとしたら、“Chaotic(混乱している、無秩序な)”という形容詞系も一緒に覚えることができます。同じように、“sad(悲しい)”という単語を覚えたら、“sadness(悲しみ)”、“sadly(悲しそうに、悲しいことに)”といった派生語も覚えることで一気に多くの語彙を獲得することができるようになります。
例文と一緒に覚える
英単語だけを暗記しても、実際にどうやって使うのかわからない…という人も多くいます。単語を覚えるときは意味だけをただ暗記するのではなく、文章の中でどういう使われ方をしているのかまで調べるのがおすすめです。
例文を見ることで、細かいニュアンスやどんなときにこの単語を使うのかまで学ぶことができます。単語帳を買う際は、例文も載っているものがおすすめです。
イラストを使って視覚的に覚える
文字だけでは覚えにくいという方は、イラストや写真付きの単語集を使ったり絵をイメージしながら覚えたりしてみましょう。視覚的に覚えることで、次にその単語を見たときや聞いたときにイメージが出てきやすくなる効果があります。
また、「この言葉英語でなんて言うんだっけ?」と思ったときもイメージから言葉が思い浮かびやすくすることができます。
2回以上「これ英語で何というんだろう?」と思った単語は調べる
日常的によく使う言葉は、意外と限られています。英語を話している中で、「これ英語でなんて言うんだろう」と2回以上思ったときは、迷わず調べることをおすすめします。2回以上疑問に思った言葉は、また今後も出てくる可能性が高いです!
単語帳での学習はもちろん大切ですが、実際に自分がよく使う語彙を覚えたほうが定着もしやすく実用的であると思います。ぜひ日常的に、「これは英語でのなんて言うんだろう?」と気にしてみてくださいね。
英語のニュースを聞く、読む
短いものでいいので、日常的に英語のニュースを聞く・読むクセをつけることでも英単語を覚えることができます。ニュースで使われる英語はとてもフォーマルで、ニュースならではのしっかりとした表現、きれいな英語を身に着けることができます。
ニュースで英語が学べるアプリやサイトはたくさんあり、和訳や単語・熟語の解説がついているものも多くあります。ざっくり英語ニュース!StudyNow(スタディナウ)やTop News 英文記事バックナンバー一覧 | The Japan Times Alpha オンラインなどがその例で、わかりやすい日本語解説が豊富です。
英会話レッスンでは気になるニュースについて話す機会も多いのではないかと思うので、ぜひ活用してみてください。
覚えた英単語を忘れないための方法
ここまで英単語の勉強方法を紹介してきましたが、勉強してそれっきりでは英単語は定着しません!
覚えてもすぐに忘れてしまう…と悩んでいる人も多いと思いますので、筆者おすすめの復習方法についても併せて紹介していきます。
一度覚えただけで満足しない
何時間も勉強をして、たくさんノートに書いて、英単語の勉強は完璧!大満足!となってしまっていませんか?人間は復習をしないとすぐに忘れてしまう生き物。一度覚えたと思っても、数日後にはすっかり忘れてしまうかもしれません。
エビングハウスの忘却曲線によると、復習をしなければ1日後にはなんと74%も忘れてしまうという報告がされています。せっかく覚えたことのほとんどを忘れてしまうなんてもったいないですよね。
このことからも、復習の大切さがわかります。勉強したことは必ずあとで復習をすることを心がけましょう。
忘れそうなタイミングでの復習
復習のタイミングも重要です。勉強をした1時間後に復習をしたからオッケーというわけにはいきません。1時間後に復習をしたら翌日にも復習、そしてさらに6日後にも復習…というように定期的に復習をすることによって知識が定着します。
週末にその週にやったことをおさらいする、テストを行うなど、適切なタイミングでの復習が効果的です。
目に入るところに単語を貼っておく
筆者が学生時代に実際に行っていた記憶方法です。小さい紙に英単語を書き、裏にその意味を書きます。そしてそれを家中の目に入る場所に貼っておき、そこに行くたびにその紙をめくって単語の意味を確認していました。
ある程度覚えることができたら新しい単語を書いた紙と交換し、日常生活の中で英単語を復習できる仕組みを作っていました。楽しみながら英語を覚えたい方におすすめです。
アウトプットの機会を作る
英語を話す機会を作り、実際に覚えた英単語を使ってみることはとても大切です。実際に話してみることで、言えなかった言葉や聞き取れなかった言葉が明確になります。
また、覚えた単語を使って話ができると楽しいものです!英語を学習するモチベーションもアップするでしょう。
気軽に英会話をするならオンライン英会話がおすすめです。Native CampやDMM英会話など、無料体験ができるオンライン英会話サービスも豊富なので、ぜひ試してみてくださいね。
英単語を覚えることは英会話上達への近道
英単語の暗記は英語学習に欠かせない要素の一つです!英単語の勉強はとても気軽に始めることができ、一人でも勉強がしやすいので、英会話がうまくできないと悩んでいる方は、まずは語彙力を増やすことから初めてみてはいかがでしょうか。
英単語の勉強の方法に良い・悪いはありません。人それぞれ自分に合った勉強方法があるはずなので、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてくださいね。
みなさんの英語学習を応援しています。
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